なぜ化粧が必要なの?
日々メイクをする子でも、言葉に詰まる人が出てくるかもしれないわね。
メイクをしない子は「キレイになりたいからじゃないの?」と思うかもしれないけど、半分正解で半分不正解だと思うの。
少なくとも、ワタシの周りで完全にキレイに見せたいだけでメイクしてる子って極一部なのよね。
仕事でマナー違反になるからしてるOL
撮影で憧れのキャラに近づきたいコスプレイヤー
日焼け止めを追求してった結果フルメイクになった子
あとはキレイになりたい、というより欠点を誤魔化したい、コンプレックスを消したい、そんな子が多いわね。
純粋にキレイになりたいのって、知り合いだといい歳こいて自撮りにハマったおっさん女装子くらいよ(これがまた超技術で尊敬しちゃうレベルなんだけれども…
まぁ何が言いたいかっていうと、
メイクするにも目的がないと面倒くさいだけの作業になっちゃう、ってこと。
日焼け止めの子を例にあげましょう。
彼女は最初日焼け止めを塗っていたけれどこれがまぁ汗でどんどん流れてっちゃう。
仕事やレジャーや、なんやかんやで塗りなおせなくて結局日焼けしてしまう、なんてことがよくある。
紫外線を弾く効果が高くたって結局塗りなおさないと意味ないから、下手すると肌荒れしたうえ日焼けする、なんてことにもなりかねなかったり…
そんなあるとき…野外イベントに出かけた日に、腕は日焼けしてしまったけれど顔は無事だったことに気付いた彼女は”これだ!”と気づいたのよね。
BBクリームとパウダーを、デコルテ・後ろの首の付け根まで塗りたくる!
さすがに腕周りまで塗ってしまうと人に化粧を擦り付けることになってしまうかもしれないからそこは我慢して、日焼けしやすく露出する部分を日焼け止めを塗ったうえBBクリームで蓋して汗で流れないようにしちゃったワケ。
背中側は擦れるから割と落ちやすいし服が汚れたりしたみたいだけど、日焼けをすることが激減した彼女は大喜び。でも、今度は別の問題が発生。
日焼け止め目的で厚塗りしたら顔がのっぺり…首にも塗って肌色が明るくなったせいか顎周りの輪郭もいまいちぼんやり…キレイのために塗ってるわけじゃないとはいえ、犬神家のスケキヨフェイスなんて嫌よね。
そうすると今度は役に立つのが、顔の凹凸を作るシェーディングや血色を表現するチークやリップ。
メイクをすることで日焼け止めを塗る前の顔に近づける
これで彼女は日焼けで肌が痛くならない・見た目もそんなに変わらない。
ちょっとおまけで肌がきれいに見えたり華やかな印象になる理想体を作り上げた。
ネイルに興味のない野球のピッチャーが、爪が割れやすいからと保護の為にジェルネイルやスカルプチュアをするのと一緒。
さて、今これを読んでいるあなたはどうしてメイクをするのかしら?
自分なりの答えを持てば、メイクの道筋が見えてくるはずよ。
物事は必要性が分かると、面倒だと思ってた気持ちが少し軽くなったり、どんなものが必要なのか分かりやすくなる。
どうせ何かをするなら少しでも楽な方がいいものね。
答えが出せない人は答えが出るように、
答えの出てる人はこれからがもっと楽しくなるように祈っているわ。